工業用パターンの仕事★工業用って普通のパターンとどう違う?

東京都文京区で洋服のオーダーメイド、洋裁教室、型紙起こし、お直しの仕事等をしているクチュールメゾンユリトワです。

型紙の仕事を紹介します。

犬服の型紙です。


工業用のパターンです。
工業用パターンとは、工場に入れるための型紙です。

「わ」の型紙は使えません。
シンメトリでも、半身ではなくて、両側の身頃のパターンが必要です。

型紙の紙も厚めです。
いつものパターン用紙は、製図もトレースしやすい薄さで、裁断の時もピン打ちできる絶妙な厚みで超おススメですが、
工場に入れるパターンとしては薄すぎて破れちゃうので、厚めのもので作ります。

いつもの型紙はこちら。

私がお勧めするのは無地の製図用紙です。
方眼が入っているものはお勧めしません。

自在に展開したり、カーブを付けたりする醍醐味の邪魔になります。
直角や、まっすぐが大事な製図ですが、方眼マットの上で製図をするので目盛りもばっちり正しく製図出来ます。

製図には欠かせないカッターマット。
OLFAのカッターマットは白っぽいグレー地に黒い目盛り。

裏はチャコールグレー地にベージュのライン。
カッティングはこちらの面。
製図は白い面。
って、するのが理想ですがなかなかそうはいかないです~。
いちいちひっくり返しませんね~。

もっぱら、白面。


型紙の仕事の話の続き。
工業用パターンは、右身頃と左身頃が少し違っただけでも別パターンを作らねばいけません。
ボタンの付く前身頃右側。


ボタンホールの付く前身頃左側。
こんな感じです。


お客様にお送りしたパターン一覧。
身頃の右と左があるのが分かりますね。

お客様へのお手紙も製図用紙を使っちゃってます。

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